エンジニア主導のRPA活用がもたらす業務革新!月間200時間削減とゼロミスを実現する学びの組織文化

2024.10.16

2024.10.16

株式会社キャナル

カスタマイズ自在!汎用ツールを超えるエンジニア主導のRPA活用

本日は、広告代理業を中心に多岐に渡る事業を展開されている株式会社キャナルの鯉淵さんにお話しをお伺いいたします。よろしくお願いいたします!早速ですが、まずはじめに御社の事業内容について教えていただけますでしょうか。

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

よろしくお願いいたします。弊社では、広告代理業をはじめ、衛星画像関連事業や投資事業など幅広い事業を展開しております。特に注力しているのが広告代理事業については、Web広告や紙媒体広告、さらにアフィリエイトサービスなど多岐にわたる広告サービスを提供しています。これらの事業を通じて、クライアントのマーケティング活動を包括的に支援しております。

鯉淵さんご自身は、その中でどのような役割を担っていらっしゃいますか?

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

私は主に広告代理業に携わっておりまして、具体的にはシステム開発や社内エンジニアリング業務を担当しています。私の役割は、営業活動の効率化を図るためにシステムを整備することにあります。クライアント向けのレポート作成やデータ分析といった業務がスムーズに進むよう、様々なツールを活用して社内の業務フローを最適化しています。その中でも、RaQuboは非常に役立っており、業務の大幅な効率化に貢献しています。

ありがとうございます!システムエンジニアとして、バックエンドで営業チームをサポートされているのですね。では、RaQuboを導入した背景や目的について詳しくお伺いできますか?

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

弊社は昨年で設立20周年を迎えるのですが、特に広告代理業においてはクライアント数が年々増加しており、業務量も比例して増加していました。会社自体は20名ほどの少数精鋭で運営していますが、人的リソースに頼るだけでは、すべての業務をスムーズにこなすことが難しくなってきたため、業務効率化のためにRaQuboを導入することを決めました。

具体的には、どのような業務にRaQuboをご活用いただいていますか?

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

主に広告配信結果のデータ抽出とそのデータの加工、クライアント向けのレポート作成、そしてそのレポートの共有といった一連の業務にRaQuboを活用しています。案件ごとに広告の成果はもちろんのこと、バナーやランディングページ(LP)、動画などの広告制作物の効果も合わせて把握する必要があり、日々大量のデータを集計して関係者に共有しています。クライアントやメディアと連携して次の予算や施策の方針を決めるための基礎データとして活用していますね。特に、詳細なデータ分析が必要な案件においては、毎時データを求められることもあります。

毎時間ごとのデータが必要となると、それを手作業で行うのは相当な負担ですね。

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

はい、そうですね。広告媒体の管理画面にアクセスしてデータを手動で抽出し、Excelに貼り付けて加工するという作業を毎時間行うのは、物理的に非常に困難です。しかし、RaQuboを導入したことで、毎日や毎時間にデータを抽出し、営業チームが迅速にクライアントやメディアとのコミュニケーションに活用できるようになりました。この結果、営業活動のクオリティを高めることにもつながっています。

他にも広告データの管理やレポート作成ができるツールはあるかと思いますが、ご利用はされていますか?

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

現時点ではレポートツールの導入は特に検討していません。確かに、広告レポート作成に関しては様々なツールが存在しますが、取引先情報の設定やシステムとの連携が必要で、仕様によっては制約が多くなりがちです。それに対して、RaQuboは管理画面のアクセス権限さえあれば、弊社のニーズに合わせてデータを自由に取り込み、集計することができる柔軟性があります。クライアントや案件ごとにデータのフォーマットやレポートの要件が異なるため、自社でカスタマイズできるRaQuboの方が適していると感じています。

RPAが作る新たな業務時間!月間200時間削減と“ゼロミス”で効率を最大化

RaQuboを導入する前は、これらの業務をすべて手作業で行っていたかと思いますが、導入後、業務の効率化が具体的にどれほど進んだか教えていただけますか?

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

ここ数年のデータを見ても、1日あたり5〜10時間、月に換算すると約200時間ほどの業務が効率化されました。例えば、社内で毎日共有しているレポート作成は、経験豊富な社員でも2〜3時間、もし新入社員が担当する場合は半日ほどかかるかもしれません。RaQuboを使うことで、これらの作業は全て自動化され、また夜間や休日でのデータ処理も可能となり、従来人が働く時間ではない「新たな時間」まで有効活用できていると感じます。

単に作業時間が削減されたということに留まらず、業務に割ける総時間を増やせることもRPA活用の大きなメリットですね。

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

また、人手で行う作業には、どうしてもミスが発生するリスクがありました。特に、大量のデータを扱う際は、ベテランや新人を問わず、どれだけ注意していても、入力ミスや計算ミスが起こることがあります。さらに、データの整合性に違和感があった場合には、その原因を突き止めるのにも時間を要します。ロボットの場合は、人的ミスで起こるようなミスはほぼ発生しないのと、仮に問題が発生した場合でも、エラーログを確認するだけで原因を特定できるため、トラブル対応にかかる時間も大幅に短縮されます。これによって、問題解決のスピードも向上し、全体的な業務フローの効率化が実現しています。

おっしゃる通り、どうしても実在する作業の効率化や自動化に注目が集まりがちですが、問題が発生した時の対応時間も実は大幅に削減されることが多いですよね。鯉淵さんはシステムエンジニアとしてプログラミングの知識もお持ちですが、RaQuboの導入時に困ったことや課題などはございましたか?

DW黒川
DW黒川

初心者でも使えるRPAはプログラミング知識で更に活用できる!

鯉淵
鯉淵

導入時は、別の担当者が対応しており、御社から提供いただいたサンプルやマニュアルを参考に最初のシナリオを組み立てたと聞いています。その担当者はベテランのエンジニアでしたので、特に大きな問題はなく、私がそのシナリオを引き継いだ際も、非常に分かりやすく設定されていたので、すぐに理解し活用することができました。その後、マニュアルを読みながら、自分でも少しずつ複雑なシナリオを作成できるようになりました。

プログラミングの知識があると、導入もスムーズに進むのですね。

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

RaQubo自体は直接コードを書く必要がないツールですので、基本的な操作を覚えればプログラミングの経験がなくても利用できると思います。一方で、変数やループ、分岐処理、外部システムとの連携といったプログラミング特有の考え方があるのは事実です。初心者の方でも使っているうちに徐々にその考え方を身につけることができるとは思いますが、導入直後にすぐにシステムをフル活用するには、やはりプログラミングの知識があることが大きな助けになると感じています。

確かにその点はあるかもしれませんね。弊社では、サポート体制を整え、システムに明るくないご担当者様にもスムーズにご活用いただけるよう努めていますが、鯉淵さんはサポートをご活用されたことはありますか?

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

一度ご相談しようと思ったことがありましたが、その際、御社が提供しているマニュアルを確認することで自力で解決できました。今年の6月頃にGoogleのアカウント連携の仕様が変更され、その影響でシナリオがうまく動かなくなったことがあったんです。問い合わせをする前にマニュアルを確認したところ、Googleの新しい仕様に対応する方法が記載されていたので、それを参考にして再設計し、問題を解決することができました!

それは良かったです!マニュアルについては、何か改善点や今後のご要望はございますか?

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

RaQuboは頻繁にアップデートが行われており、新しい機能が追加されたり、既存機能の改善がされていたりしますが、その都度マニュアルもきちんと更新されているので、今のところマニュアルを読めばほとんどのことは解決できると感じています。強いて言えば、新しい機能がリリースされる際には、その活用事例やシナリオ例も一緒に紹介していただけるとさらにわかりやすくなると思います。新機能を活用するにあたって、まずはどんな機能であるかを理解し、その機能がどの業務フローのどの箇所に使えるだろうか?と私は考えますが、新しいシナリオを構築することや既存のシナリオを応用することが苦手な人にとっては、それを考えるのが億劫で後回しにしてしまうこともあると思います。そのため新機能を活用したシナリオ事例など、リリースお知らせ時の活用例がもう少しリッチになればイメージが湧きやすいですよね。そこで自分の業務にあっているものがあれば、逆に好奇心が強くなって、新しい機能を自ら再現してみよう!と思えるのではないでしょうか。

貴重なご意見ありがとうございます!より分かりやすい活用事例の提供については、今後改善を図っていきたいと思います。鯉淵さんのようにシステムに詳しい方には、マニュアルを活用していただき、RPA初心者の方にはサポートを通じてお手伝いできるよう、引き続き努めてまいります。

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

ありがとうございます。私自身はプログラミングの知識があり、長文のマニュアルを読むのも特に苦ではないのですが、他の方々が必ずしも同じとは限りません。そういうことが苦手なご担当者様や、私がもし他の担当者や後輩にRPA業務を引き継ぐことになった場合には、御社のサポートを活用していくことが重要になると感じています。

エンジニアだけに頼らない組織全体で進化するRPA活用と学びの文化

もし今後引き継ぎを行う際には、というお話が出ましたが、現在、御社では鯉淵さんお一人がRaQuboをご使用されているのでしょうか?

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

はい、基本的には私がメインでシナリオの開発を担当しています。ただ、営業メンバーの中にも、ちょっとした不具合や、RaQuboではなく連携先のシステムに起因する不具合が発生している場合などに気付くメンバーもいます。シナリオで使用するファイルの管理や更新は営業チームが担当し、シナリオそのものの更新や設定は私が行うといった形で役割分担をしています。そのため社員全員にプログラミングの知識があるわけではなくとも、会社全体としてRPAを活用出来ていると感じていますね。中には「もっとこんなシナリオを組みたい」と相談してくれるメンバーもいて、業務のスキマ時間にご自身で挑戦されたり、私と一緒に考えたり、ということもあります!

RPAの活用に前向きなメンバーが多いということですね!

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

そうですね。とりわけ広告業界は技術革新や市場の変化が非常に早いこともあり、弊社でも常に学び続ける姿勢を持ち続けることが、ひとつの文化になっています。現在RaQuboを使って集計しているデータは営業活動において重要なデータとなるため、直接的にRPAの担当をしていなくともRPAの重要性を理解し、またその理解を深めていこうという気持ちを持っている社員は多いのではないかと感じています。

素晴らしいですね。どれほど優れたツールであっても、最終的にツールを使いこなすのは「人」であり、社員一人ひとりがその重要性を理解して前向きに取り組むことが、RPA導入や推進の成功に欠かせない要素だと感じました!御社のように全社で取り組む姿勢があると、今後もますます業務効率化が進み、さらに事業がご発展されることと思います。最後に、御社の今後のビジネス展望についてお聞かせください。

DW黒川
DW黒川
鯉淵
鯉淵

今後も引き続き、広告代理業を中心に事業を拡大していきたいと考えています。ただ、先ほど申し上げた通り、広告業界や社会全体の技術進化が非常に早いため、どのようなサービスが社会的に必要とされていくかを予測することが本当に難しくなっていきました。そのような中でもニーズに即したサービスを提供できるように常に模索する努力を続けていきたいと思います。また、生成系AIやデジタルツールの進化に伴い、エンジニアの役割や在り方も変化していくと考えています。私自身も、技術力はもちろんのこと、営業やマーケティング、他言語の習得など、新しいスキルを磨いていきたいと思っています。自己成長の時間を捻出するためにも、今後もRaQuboを活用して、業務効率化と自動化をさらに推進していきたいです!

非常に前向きな展望をお伺いでき、私もとくてもワクワクしました!本日はありがとうございました!

DW黒川
DW黒川
デジタルワークスブログ編集室

デジタルワークスブログ編集室

デジタルワークスブログは、株式会社デジタルワークスが運営している「デジタライゼーション」をテーマにしたお役立ち情報を発信しているサイトです。

デジタルワークスブログ編集室は、株式会社デジタルワークスの社員により執筆・運営しています。 DXやデジタライゼーションに関するお役立ち情報を発信しています。

あなたにおすすめの記事

よく読まれている記事

この記事を見た人はこんな記事も見ています